物理学的漏れ 2015 3 22

書名 磁石の科学
著者 久保田 博南  五日市 哲雄  日刊工業新聞社

 この本の目次を見ると、なかなか興味深いものがあります。
いくつか、引用してみましょう。
「水が割れるモーゼ効果と、無重力となるアルキメデス効果」
(磁場が水を押しのけ、磁場が重力に逆らい浮揚する)
「磁気による超低消費電力化と大容量メモリ」
「室温磁気冷凍システム」
 この本の「すごい」ところは、
初歩的な磁石の話から始めて、
最終的には「統一論」や「超ひも理論」まで行ってしまうことです。
 こうした「科学的な飛躍」に、
いや「本の論理的飛躍」か「編集的な飛躍」に興味を持って、
この本を買ったのです。
 自然界には、4つの「力」があります。
「強い力」、「電磁力」、「弱い力」、「重力」。
 この4つの「力」を統一する理論を構築する上で、
一番、厄介な存在が「重力」です。
ここが一番、頭を悩ます問題です。
そこで、現在、考えられている理論が、「超ひも理論」です。
 さて、「重力」は、他の「3つの力」と比べると、
意外にも、「力」としては、弱いのです。
 どうして、弱いのか。
そこで、物理学者は、いろいろな理論(理屈)を考えるのです。
 それを説明するために、空間を10次元まで考えると、
いや、今は、11次元かもしれませんが、
他の「3つの力」は、3次元空間に閉じ込められているが、
重力だけは、4次元以降の空間に漏れ出している。
だから、「重力」は、他の「3つの力」と比べると、
意外にも、「力」としては、弱いのだと。
 ただし、私が思うに、10次元まで考えると、
4次元から10次元までは、空間的に、どこに折りたたまれているのか気になります。
いや、多次元空間理論を発展させれば、同一空間に同時に存在が可能になるかもしれません。
 さらに、気になるのは、質量とエネルギーの関係です。
アインシュタインによって、質量とエネルギーは等価であることが証明されました。
 つまり、たとえば、質量が100gから99gに減少する時に、
膨大なエネルギーが発生することが、
アインシュタインの方程式で説明されます。
 しかし、たとえ質量が100gから99gに減少しても、
膨大なエネルギーが発生しない場合があるのではないかということです。
 つまり、エネルギーが4次元以降の空間に漏れ出せば、
3次元空間においては、たとえ質量が減少しても、エネルギーの発生はない。
今後は、多次元空間の方程式を考えるのが、物理学者の仕事になるかもしれません。

フェルミ推定 2014 10 12

書名 数学×思考=ざっくりと
著者 竹内 薫  丸善出版

(途中、省略)
 ところで、この本には、物理学者に対する悪口が書いてあるような気がします。
今年(2014年)は、日本人がノーベル物理学賞を受賞して盛り上がっているのに、
水をさすような話が書いてあります。
 しかし、同じ物理学と言っても、分野が違うかもしれません。
今年の物理学賞は、LEDという分野で、
これは、化学や工学に近い分野でした。
 ところで、自然界には、4つの「力」があります。
重力、電磁気力、強い力、弱い力。
 問題は、重力です。
4つの「力」の中で、意外にも重力の力は弱いのです。
そこが苦慮するところです。
 これに対して、著者は、
「3次元でも考えるのが大変なのに、
物理学者は、11次元まで広げてしまった」と言います。
「宇宙を11次元まで広げると、楽なことがある。
電気や磁石の力は、3次元の空間に閉じ込められているが、
重力は、もっと高い次元まで染み出している。
つまり、われわれの世界から外に漏れているために、
重力は、弱いのだと説明できてしまう。
だから、物理学者は、宇宙を11次元まで広げてしまった」
 さて、重力は、どう考えましょうか。
素粒子、光子、重力子・・・・・。
これは、粒子にこだわった考え方です。
この方法で頑張るか、全く発想を変えていくか。
重力解答の悩みは尽きないかもしれません。
 数学から物理学まで話が飛躍してしまいましたが、
「計算をする前に、データの分布を考える必要がある」ということです。
 これは、ビジネスにも役立つ考え方です。
数学は教室の中だけではなく、ビジネスや仕事にも役立つのです。














































































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